体験した怖い話語ってく その2
昨日立てたスレが格納庫行きになったんでその続き
これまでのあらすじ
近所のおじいさんが亡くなり、その遺物を持って行っていいと言われる。
兄が遺物の中から謎の刀を持ってくる。それ以来父親以外の家族がその刀で殺される夢を見るようになった。
おじいさんの葬式で刀の正体についておじいさんの元ヘルパーさんに訪ねてみようと考えた。
葬式当日←今
パートすれだぁあああああああああああああ うわぁあああああああああ
乙! 前スレ途中で寝ちゃったから今夜は起きてるよー
昨日から楽しみに見てるぞ
そして葬式当日。
おじいさんの葬式に行く前に俺は父親に変な夢を見てないか聞いてみた。
父「夢?ああ、そういえば二日連続で似たような夢を見たな。」
俺「どんな夢?」
父「知らない国でな、立派な刀を持ってな、悪いやつらをズバッと切ってく夢だよ。妙にリアルな夢でな、夢の中では父さんはヒーローなんだよ。」
俺「マジか」
信じられないことに父親は斬る側の視点から夢を見ているようだった。
変な話だけど俺は父親に対して物凄い殺意を感じたよ。
夢の中では俺は斬られる側の視点にいるわけだからね。
と言うことはだよ、この刀には切られた人の怨念だけじゃなくて斬った人の魂も籠ってるの? ってことになってしまう。
まあヘルパーさんに聞いてみれば分かるかって思って、このときは考えるのをやめた。
そして始まったおじいさんの葬式。
参列者は少なくて半分くらいは近所の人たちだったと思う。
ちなみに兄は来なかった。マジふぁっく。
葬式は何事もなく淡々と行われた。
葬式が終わってすぐにヘルパーさんを捕まえて刀について聞いてみたが、ヘルパーさんはなんと刀の存在自体知らなかった。
マジかよって思ってたら近くで話を聞いていた知らないおじさんに「そういうのは神社さもっていげ」って言われた。
俺はおじいさんに言われたとおりに神社に持っていくことにした。
一旦家に戻ってから刀を持って、俺は自転車で近所の神社へ向かった。
オークションの出品を取り下げようと思ったけどパスワードが分からずログインできなかったのでそのままオークションは放置した。
兄はまだ帰ってこない。
近所の神社に行くと30歳くらいの神主さんが快く迎えてくれた。
事情を話している間は神主さんはうんうんと話を聞いてくれた。
神主「これはもしかしたらそういう曰くつきの刀かもしれないけどさ、そのおじいさんの家から勝手に持ってきちゃったんだよね? それならここじゃなくて、まずはケーサツに届け出を出したらいいんじゃないかな。」
俺「なるほど。」
神主様のありがたいお言葉をいただいた俺は警察に連絡をした。
ケーサツ「あー今日はもう担当の窓口終わってるので明日また連絡もらえますか?」
俺「はい。」
こうして俺はもう一日この刀と夜を明かすことになった。
俺は苦肉の策で刀を家の小屋に置いた。
同じ敷地でも建物が違えばひょっとすると・・・って思って。
昨日オールしただけあって俺と母親はめちゃくちゃ眠かった。
小屋に置いておけば大丈夫だろっていう思考停止作戦で俺たちは寝ることにした。
ちなみに寝る前に兄から電話があった。
兄「刀どうなった?」
俺「明日警察に持っていくことになった。」
兄「ふーん。それじゃ俺はもう一晩友達んちに泊まってくわ!」ブチッ
まじ兄ふぁっく。
俺はこの日は悪夢を見ることはなかった。
正確に言えば悪夢を見る前に母親にたたき起こされた。
突然起こされて何事かと思ったら居間の方から変な声が聞こえてくる。
「私の刀はどこだ!?」と。
母「ヤバいよ!ヤバいよ!父がおかしくなっちゃったよ!」
俺「うん?」
母「突然起きてきたと思ったら、刀はどこだーって言って暴れてんの!ヤバいよ!」
完全にパニックの母親に寝ぼけ頭の俺。
状況はさっぱり分からなかった。
とりあえず居間に行ってみるとめちゃくちゃに荒らされててビックリしたよ。
それで息の荒い父親に「俺の刀をどこにやった?」って胸倉を掴まれた。
俺はもうビビりまくりで「そ、外の小屋に置いてあります!」って。
父親は俺を突き飛ばすとズカズカと玄関から出て行った。
母親が慌てて玄関のカギを閉めてた。
俺は訳が分からないってのもあったけど、胸倉を掴まれて突き飛ばされたことに非常に腹が立った。
母親が「どうしよう、通報した方がいいのかな!?」とか言ってたけどどうでもよくなってしまった。
外からは暗い中小屋を物色する音が聞こえる。
そもそもおかしな話なんだよな、誰も被害を受けてない父親には刀のことなんて何も話してない。
父親は刀の存在自体知らないはずなのに、俺の刀とか言っちゃってるし。
ここまで考えてやっと父親がなんかに取り憑かれてるんじゃないかって発想に思い当たった。
では父親がどうやったら正気に戻るか。
除霊の方法なんて俺は兄のやっていたビックリするほどユートピアしか知らないし、やってみようって気はビックリするほどなかった。
外では刀を見つけたであろう父が「あけろ!」と暴言を吐きながらドアをガンガン叩いてた。
悩んだ挙句、俺は物理的に父親を気絶させることにした。
冷静な判断ができれば通報するなりしたと思うんだけど、このときは非常に腹が立っていて父親をぶん殴ってやりたかった。
俺は松島へ旅行に行ったときに買った木刀を装備して勢いよく玄関のドアを開けた。
ドアを開けると、勢いよく開いたドアにぶつかった父親が尻餅をついていた。
父親は手にしっかりと刀を持っていた。鞘から抜いた状態で。
錆びているとはいえマジもんの刀。突然怖くなってしまい「うひっ!」とか変な声が出た。
父「何をするか!!」
俺「ひいい!!」
父親は刀を振り上げて思いっきり切りかかってきた。死ぬかと思った。
俺は目をつぶってビビりながら木刀で必死のガード。
ゴキッって変な音がした。
恐る恐る目を開けると刀が見事にポッキリ折れていた。
俺は刀で切られそうになったっていう恐怖のあまりその場でゲロをした。
父親はポカーンとしてた。
「俺は?へ?夢?」みたいな感じで父親も寝ぼけたようにパニック状態になっていた。
母親が出てきて俺達を落ち着かせてくれた。
父親はなんだか寝ぼけたようにフラフラと布団に戻っていった。一応正気ではあったようだった。
俺は恐怖のあまり寝ることをあきらめた。
母親も結局寝なかった。
俺は次の日朝一番で警察に連絡をした。
刀を見つけた経緯を話すと、とりあえず鑑定をするから日程が決まるまで持っていてくれって言われた。
冗談じゃない。もうこの刀と夜を共にしたくなさ過ぎて電話しながら号泣。
俺「この刀マジ呪われてんですよぉ・・・」
みたいな感じで。
今思うと恥ずかしすぎる。警察の人もドン引きだったんじゃないかな。
話していくうちに、とりあえず事情を詳しく聞きたいということだったので俺は刀を持って警察署へ行くことになった。
警察署に行くとすぐに担当の人が来て話を聞いてくれた。
折れているのを見ると、「これはもう処分だろうなあ」って言ってました。
急を要する用がない場合は処分の手続きが済むまで家で預かってもらわなければならないとも言われた。
マジで本当にそれだけは勘弁してほしかったので、泣く泣くこれまでの経緯を説明。
悪夢の内容から父親の変貌まで。
警察の人は「それが本当なら殺人未遂だなぁ(笑)」みたいな反応。
子供だからって全然取り合ってくれなかった。
早く預かれるように善処してくれること、急を要する理由としては前例がないことから上の人に聞いてみること
この二つを約束して結局は刀を持ち帰ることになってしまった。
銃刀法違反にならないのか?
>>28
善意をもって警察に届け出たものとして違反にはならないーみたいなことを言われたと思います。
>>30
そうなんだー
俺は絶望のうちに家に帰った。
家に帰ってからは刀を置いて図書館に行った。
勉強をする為でなく、本を読むためでもない。寝るためだ。
机に突っ伏しての昼寝だったけど、何時間も熟睡することができた。
夕方になるころに図書館の人に起こされた。ついでにここは寝るところじゃないって怒られた。
ケータイを見ていると謎の不在着信が入っていた。
恐る恐る折り返してみると警察だった。
警察「俺君のケータイで間違いありませんか?警察の物ですが」
俺「はい」
警察「先ほどの刀の件ですが、こちらですぐに預かることになりましたが問題ありませんか?」
俺「え!?は、はい」
警察「では今から回収に伺いますので家で待っていてください。」
俺「へ!?は、はい」
こんな感じの会話をした。
あまりの対応の早さに正直驚いてた。
慌てて家に帰ると家の前にパトカーがすでに止まっていた。
いつの間にか帰ってきていた兄が玄関でオロオロしてた。
ついでに言うと数名の野次馬もいて気分はあまりよろしくなかった。
警察「俺さんで間違いありませんね?」
俺「はい」
警察「この刀はこちらですぐにでも処分させていただきますが構いませんね?」
俺「は、はい」
警察「では処分が済みましたらまた連絡しますね。」
物凄い手短に話をして警察は刀を持ってとっとと帰って行った。
あまりの対応の早さに唖然とするばかりだった。
そのあと兄にこれまでの経緯を説明。
話している途中でイライラしてきたので兄の顔面にストレートを入れる。
そこから兄弟初の取っ組み合いのけんかになった。
兄が思い出したようにオークションを見ると結局落札されていなかった。
開始価格から結構な高値だったのが原因だと思う。
兄貴何もしてねーよなwww
>>36
刀を持ってきた張本人+刀が回収されるまで友達の家に逃げてた
その日の夜、家族が集まってから家族会議をした。
これまでの経緯を整理した。
みんなの見た夢の発表が主な感じだった。
父親は暴れた件について父親は
なんとなく覚えているけど、刀が折れるまで夢を見ているような感じだったそうだ。
そんな話をしている中
玄関のライトが付いた。
もちろん玄関には誰もいない。
もう家族全員ガクブル。
刀はもうないのになぜ?
思い当たる節はあった。だって玄関で呪いの刀折っちゃったじゃん。
俺の考えでは刀に籠っていた怨念とかが折った拍子に刀から解放されちゃったんだと思った。
父親が塩持ってこいって言って、家族全員で家じゅうに塩をばらまいた。食塩だけどね。
そこからはうちは幽霊屋敷と化した。
ラップ音が鳴りやむことなく、鏡には変な影が映りこみ、誰もいないのに足音がしたり
焦げ臭いにおいがしたり、カーテンが揺れたり、兄がユートピアしたり・・・
>>43
兄がユートピアkwsk
>>44
兄が入浴中に風呂のドアのすりガラスの向こう側に人影を発見。
大声を出して助けを求めるも誰にも声は届かなかったらしい。
意を決して扉を開けるが、案の定誰もいない。
その場で全力でユートピア。
ユートピアの奇声は家じゅうに響き渡ってた。
悪化しとるやんw
ふぇぇ…
怪奇現象らしい怪奇現象はほぼ網羅してたと思う。
俺達はたまらず家を飛び出した。
その日は車で15分くらいのビジネスホテルに泊まった。
ホテルでは何事もなく朝を迎えることができたんだけど、車に戻ると車の窓の内側に赤い手形がついてた。
赤い手形とかテンプレすぎるでしょwwとか兄と話してたけど、内心死ぬほど怖かった。
ホテルを出た俺たちはすぐさま近所の神社へ直行した。
朝早い時間だったのにもかかわらず、神主さんが快く迎えてくれた。
事情を話すと
神主「いやー、そこまでいくと私の手に負えるかどうか・・・・」
俺「お願いです!助けてください!」
母「思い出の詰まった家なんです!」
父「まだローンが半分も残ってるんです!」
神主「とりあえず車の手形を見に行きましょうか」
俺達は駐車場に止めてある車へ向かった。
車が見えた時点で神主が立ち止まった。
神主「いや、すごく嫌な感じがしますね。一旦戻って応援を呼びましょう。」
俺達は神社に引き返してお茶とおかしを頂いた。
その間神主はあちこちに電話をしていた。
すると続々と他の神社の神主らしき人たちがやってきた。
中には「あの車は何だ!」と怒鳴りながら入ってくる人もいた。
総勢9名の神主とそのお手伝いの人たち。
中々の壮観だった。
その中の一人が俺と父親に悪いものが憑いてしまっていると言ってきた。
そりゃあんだけいろいろ起きていれば憑いていないほうがおかしい。
俺と父親は本堂?に通されて神主二人掛でお祓いを受けた。
20分くらい何事もなく過ぎたけど、心なしか気分が晴れた気はした。
俺たち二人がお祓いを受けている間に車のお祓いも他の神主たちの手によって行われていた。
神主3人が木の棒に紙が付いたやつとか、葉っぱとかを一生懸命振っていた。
こちらも20分くらいで終わったが終わるころには神主たちはめっちゃ息切れして疲れてた。
車のお祓いが終わった時点で一旦作戦会議が行われた。
まず俺には中年男の霊が、父親にはおじいさんの霊がついていたらしい。
いずれも外国人だろうとのことだった。
車には2人の子供の霊がいたらしい。こっちは日本人だそうだ。
なんで日本人が?って思ったけど、強い霊が集まっていると他の関係ない霊も惹かれてしまうとかなんとか。
そしてこの後にはいよいよ家に向かうことになった。
家に着くと神主の一人が吐いた。
他の神主も気分が悪そうだった。
神主A「これは想像以上ですね。これをほおっておくわけには行きませんが・・・」
神主B「いったん戻ってしっかりと準備をしてからまた後日出直しましょう。」
神主C「ご家族の皆さんもそれで構いませんか?」
父親「わかりました。」
家の状態は想像以上に悪いらしく、明日また出直すことになった。
ちなみに次の日は学校の予定だったが、父親に休んでいいと言われた。
俺達は除霊済みの車でまたビジネスホテルに泊まった。
神主ってみんな霊感があるんですか
>>58
俺と父親に霊が憑いてるって言い当てたのは一人だけですし、みんなってわけじゃないんだと思います。
>>58
ある人もいるし、無い人もおるだろ ある人は、そういう繋がりがあるんだろ 坊さんは、そういう繋がりが多いのは知ってるけど
次の日の朝、いよいよ家の除霊がはじまった。
家の周りを白い紙で囲って、即席の神棚みたいなのを玄関の前に用意して、
それはもう大きな儀式だった。
車の除霊の時に使った木の棒や葉っぱを神主さんたちが必死に振り回す。
家の外壁のあちらこちらにお札をペタペタと張っていく。
ここでいったん休憩を挟む。
何でもこれでやっと準備ができたとのことだった。
俺リアル神主だけど除霊とかwwwwwwww
作り話でも神主とか出すなや
>>63
え?お前除霊も出来ないの?
悪霊とかそういうのは仏の世界だろアホか
変なのわいてるけど、最後までよろしくで!
その後神主が二人家の中に入っていった。
中で何をしてたのかは分からないけど1時間くらいして出てきた。
説明だと無事済んだとのことだった。
後は家の中のお札さえはがさなければ大丈夫と。
ちなみに経費はもちろん高くつき、父親は頭を抱えてた。
俺達は神主たちに散々お礼をして家に入った。
家の中では基本的に一部屋に1枚、廊下とかトイレには数枚って感じでお札が貼ってあった。
結局あの刀が何だったのか、おじいさんがなんで持っていたのか、謎は残るばかりだった。
後でその話をしたときに兄が
「もし本当に外国人を大量に斬った刀だったとしたらさ、DNAとか出ちゃうと 外交的にもいろいろまずいんじゃね? そう考えると警察の素早い対応にも頷けるよな」
って言ってて怖くなった。
その後定期的に神主さんがお札を張り替えに来るけど、目立った怪奇現象は無くなりました。
なんだか微妙なオチだけどこれでおしまいです。
乙! 最後まで読めてよかった!
じいさんが張本人かな
じいさん無双だったのか
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