親戚のばあちゃんに呪われそうになった話
書き溜めてないけど、久々に思い出したので聞いてほしい。
ちなみに話を聞いたら自分にも呪いがかかる、というような類の話ではないのでご安心を。
以下、2chの反応
当時俺が小6、妹が小4で、母と3人で関西に帰省した時の話。
登場人物は、
俺・・・霊感ゼロ。
妹・・・霊感はしらん。
母
叔父・・・母の弟。ずっと祖母と2人暮らし。祖父は俺が2,3歳ぐらいの時に病気で亡くなった。
祖母・・・存命。
「裏のばあちゃん」・・・祖母の姉の1人で、祖母の家のすぐ裏手にあるアパートに1人暮らしをしていた。 旦那さんは仏壇の写真でしか見たことがない。
「鎌田のばあちゃん」・・・祖母の姉の一人。「大人の事情」とやらで途中から絶縁状態だったらしい。 息子夫婦たちと一緒に住んでいた。
はよ
当時父の仕事の都合で関東に住んでいた俺たちは、年に何回か関西へ帰省していた。 普段は家族4人で帰省してたけど、この時は父は多分仕事の都合とかで来られなかったんだと思う。
最初に母方の祖母の家へ行った。
仏壇にいる祖父への挨拶も済ませ、暇になったので俺たち兄妹は家の前の道で遊んでいた。 少しして、家の影から老婆が半分だけ顔をのぞかせてめっちゃ睨んできているのに気付いた。
一瞬背筋が凍ったけど、よく見るとそれは「裏のばあちゃん」だった。
「裏のばあちゃん」は、そのままの状態で「こっち帰ってきとったんか・・・?」とかなり低い声で聞いてきた。
普段は温厚で、俺たち兄妹を褒めることしかしない「裏のばあちゃん」なので、かなり怖かった。
俺は、「う、うん。ついさっき着いたところ」と言った。「裏のばあちゃん」は、自分のところへ挨拶に来てないじゃないか、と怒ってると思ったからそう答えた。
すると、「裏のばあちゃん」は道路に出てきて、ゆっくりと歩み寄ってきた。 でも、俺たち兄妹の方へは向かわず、少しズレた方向に向かって歩いていた。 歩きながら、顔はこちらへ向けないで
裏「いつまでおるんや?」
俺「2泊するよ」
裏「そうか・・・」
というような会話をした。
「裏のばあちゃん」が向かっている方向を見ると、道端に1つ、こけしが置かれていた。
狭い道路だし、遊んでいたら気付きそうだったけど、「こけしなんてあったっけなー?」と思った。
「裏のばあちゃん」はこけしの前まで来ると、今度は左の方向を睨んだ。その視線を追うと、そこには道路の真ん中にもう一人老婆がいた。
「裏のばあちゃん」と違って道路の真ん中にいたのに、足音とか何もなかったし、何より容姿が不気味だった。一言で言うとボロボロだった(あまり詳しくは覚えてないけど)。 ただ、身体は俺たち兄妹の方を向いていたんだけど、顔は少し上を向いていて、目の焦点が合っていない感じは覚えている。
「裏のばあちゃん」は、これまた低い声で
「おのれ、これはどういうつもりやねん・・・」「何しに来たんや・・・」
とその老婆に向かって言った。
だが、老婆は微動だにせず、「裏のばあちゃん」の方はチラリとも見なかった。
子消し?君が生きてるから呪いは叶わなかったな
>>6
呪いはかないそう?になったけど、かなわなかった。もう終わった話だから多分大丈夫だと思う。
え?ちなみに、「こけし」って「子消し」って意味あるのか・・・? なぜ呪いの媒体がこけしだったのかはそういや聞いたことなかった。
「裏のばあちゃん」は、これもまた聞いたことないような大声で、 「ワシがこんなこと絶対にさせへんからなああああああ!!!!!!」 と叫び、持っていた杖で思いっきりこけしを叩いた。
すると、もう1人の老婆は何も言わずにくるりと振り返り、「裏のばあちゃん」がいた方とは逆方向の家の角を曲がって消えていった。
この時点で妹は半泣きだったし、俺もわけがわからず泣きそうだった。
老婆が消えた後、「裏のばあちゃん」と3人で祖母の家へ戻った。
俺・母・妹は居間で待っている様に言われ、祖母と「裏のばあちゃん」で何やら話し合っていた。
俺と妹は母に抱かれて号泣したし、小さな声で話していたからか、別室にいる2人の会話は聞き取れなかった。 少しして、俺と妹は昼寝することになった。
ごめん。面倒だから「裏のばあちゃん」にカギカッコ付けるのやめるわ。
昼寝して目が覚めると、もう夜か夕方で、叔父が仕事から帰ってきていた。 裏のばあちゃんは既にいなくなっていた。
すぐに皆で夕飯を食べたけど、普段は冗談好きでおしゃべりな叔父が終始無言だったことは覚えてる。
俺は昼間のことがかなり気になってたけど、聞ける雰囲気ではなかった。 妹も怖くて聞けなかったんだろう。誰も昼間起きたことについては言わなかった。
夕飯を食べ終え、俺たちは皆でテレビを見ていた。
それで、夜8時か9時ぐらいになったのかな?俺は母に「お風呂行かないの?」と聞いた。
祖母の家は風呂がないので、祖母や叔父は毎日徒歩10分ぐらいのところにある銭湯に行っていた。
母は、「うん。今日はちょっとね・・・」と言っただけだった。
やがて寝る時間になり、叔父は2階の自室へ上がっていた。
いつものパターンで、俺・母・妹・祖母の4人は居間に布団を敷いて寝ることになった。
寝る前、母と祖母に強く促されて俺たち兄妹は半ば強制的にトイレへ行かされた。
しかも、トイレのドアは全開で、ドアのところに母が立った状態でしなければならなかった。
まぁ、当時まだ小6で毛も生えてなかったから、恥ずかしいとかは思わなかった気がする。
トイレを終えると、祖母と母が寝る位置について話し合っていた。 普段ならそんなことわざわざ決めないのに、「やっぱり昼間のことか」と思った。
結局、部屋の入口側から祖母・俺・妹・母という感じで、大人2人で兄妹をはさむ形で寝ることになった。
以下、寝る直前に祖母から言われたこと。要約して箇条書きにする。
・夜中、誰かが家の外からよびかけてくるかもしれない。
・でも、ばあちゃんも叔父も、母も絶対にそんなことはしないから、絶対に出てはいけない。
・この部屋から出てもいけないし、布団から出てもいけない。音を立ててはいけない。
・もちろん応答するのもダメ。何があっても布団の中で目をつぶっていること。
・もしトイレに行きたくなったら、大でも小でも布団の中ですること。 (祖母から、「今日だけはお願いやから・・・」と言われた)
・上記の状態を朝叔父が部屋の襖を開けるまで続けること。
まあこんな感じ。
俺は「なんでそんなことするん?もし出て行ったらどうなるん?」と聞いた。
祖母は、「悪い人に連れて行かれる」と答えた。
この「悪い人」という言い方は、当時まだ小学生だった俺たち兄妹には効果絶大で、もう何も言い返せなかった。
そんなこんなで布団に入った。
でも、当然寝られるわけがない。 頻繁に目を開けて、目の前に妹と母がいることを確認していた。
ただいつの間にか寝てしまっていたらしく、酷い悪夢を見た。
どこかの町中で、包丁を持った昼間の例の老婆に追いかけられる、という夢だった。 夢の中で、駅に近付いたところでなぜか俺は安心するのだが、次の瞬間、目の前の曲がり角から老婆が出てきて、 「ああもうダメだ・・・」と思ったところで、夢から覚めた。
時間は何時か分からなかった。
少しすると、玄関とは反対方向の家の外から、裏のばあちゃんの声が聞こえてきた。
「○○ちゃん(俺の名前)、◎◎ちゃん(妹の名前)、そこにおるんやろ?ちょっと出てきてや。」
間違いなく裏のばあちゃん本人の声だと思った。 冷静になんてなれなかったけど、とにかく俺は祖母の言いつけを守ることにした。 というか怖くて反応すらできなかった。
黙っていると、裏のばあちゃん?は、
「ちょっとな、昼間のことで、話しておきたいことがあるんや」
「そこにおるのは分かってんねん。ええ子やから。開けてや」
と言ってきた。
ずっと黙っていると、最後に家の壁がドン!と叩かれ、裏のばあちゃんの声は聞こえなくなった。 もう完全にビビっちゃって、眠れなくなっていると、今度は玄関の方から叔父の声が聞こえてきた。
「おい、ちょっと水が飲みたいんや。玄関開けてくれへんか?」 「なぁ、○○て。起きてんねやろ?ちょっとここまで来てくれって」
「お前、大人の言うことが聞かれへんのか?なぁ!!!」
こんな感じのことを話して、最後に玄関の下らへん?を蹴って叔父の声は聞こえなくなった。
ちなみに、叔父の自室は2階にあるんだけど、2階に上がるための階段は玄関の外すぐ横に付いてあった。
でも、ここで少しだけ冷静になっていた俺は、「階段下りてくる音聞こえてへんし・・・」と思った。
かなりボロい家なので、階段を行き来すると軋む音が1階で分かるのだ。
こええ…
叔父の声が聞こえなくなると、すぐにまた玄関の方から声が聞こえてきた。 驚いたことに、それは父の声だった。
「なぁ○○、父さん迎えに来たから、今から東京戻ろか。」「なんで開けてくれへんねん?俺の声聞こえてるやろ?」
って感じだったかな。
父の声にはマジで驚いたけど、何時か知らんけどこんな夜中に迎えに来るはずがないって思った。
ただ父の声はすぐ聞こえなくなった。
すると、明らかに居間の中から、知らない人の声で
「なんやねん、おもんないわ・・・ワシ一人で行け(逝け?)っちゅうんかい・・・」
と声が聞こえてきた。
映画館みたいな、部屋全体から響いてくるような声だった。そこで俺は血の気が引くのを感じ、次に気付いた時にはもう朝だった。
以上が俺が体験した悪夢のような出来事。
ここからは少し後日談と事の真相を書いていきます。
結局、予定を急きょ変更して1泊だけで父方の祖母の家へ移った。 御払いをしてもらいたかったんだけど、なかなか予定が空いてないとのことで、 1週間後にまた関西へ来ることになった。 その後は特に何事もなく、東京へ戻った。
そして1週間後、御払いのために再び関西へ戻った、らしい・・・
というのも、実は俺このお祓いの記憶が一切ない。
気付いたら水曜日の朝で、あれ?何かおかしいな?とは思ったけど、 考えても考えても何がおかしいのかすらわからず、そのまま学校へ行った記憶がある。
さらに1週間ぐらいして、ふとお祓いのことを思い出して母に「あれ?お祓い行くんとちゃうの?」と聞いた。
母は最初驚いて口を大きく開けたが、すぐに悲しそうな顔になり、俺を抱きしめてくれ「もうええから。あの事は忘れなさい。な?」と言った。
なぜ俺がお祓いの記憶が一切ないのか、 一連の出来事があまりに怖かったからなのか、それとも呪いの影響なのかは分からない。
お祓い当日のことだけど(全部母や祖母から聞いた話)。 お祓いしてもらったのは俺、母、妹、祖母、叔父、裏のばあちゃん。
例のこけしだけは先にお祓いしてもらってたらしい。
んで、非常に申し訳ないんだが、日本人のくせしてお祓いとかするのが神主?坊さん?住職?よくわからない。 とりあえずそれっぽいので神主ということにしておく、申し訳ない。
神主曰く、 「悪い気が残ってるけど、呪いの本体は確実に消滅してるから、問題ない」 「おそらくもう大丈夫だと思う」 とのことだった。
一応お浄めもしてもらったけど。
一連の出来事は、全てあの日昼間会った老婆の呪いらしい。 妹は、老婆に追いかけられる悪夢だけ見たらしい。 祖母と母には何もなかった。
なぜ俺だけ?と聞くと、
「君を一番連れて逝きたかったんだろう。でもおそらくその老婆自身呪いに関しては素人だったんだろう。だから妹ちゃんには悪夢を見せるだけしかできなかった。さらに言うと一夜だけしかできなかった。おそらくもうその老婆は亡くなってると思うよ」
とのことだった。
あの日の夜、俺は夜中に目が覚めたとばかり思っていたのだが、 実は祖母が、眠った頃を見計らって、俺たちのすぐそばで朝方まで一時も休まずお経を唱えていたらしい。
確かに、朝起きた時祖母は声が出せないぐらい喉を痛めていた。 祖母曰く、夜中目が覚めたのも含めて夢だったんだろう、とのこと。
さらに、俺はずっと激しくうなされていたらしく、「やめて」とか「いやだ」とか寝言を言っていたらしい。
一連の出来事があった1ヶ月後ぐらいに、祖母に鎌田のばあちゃんの息子夫婦から1枚のハガキが届いた。
そこには、
「×× ××(鎌田のばあちゃんの名前)は永眠致しました。葬式はこちらで既に済ませました」
とだけ書かれていたらしい。
やっぱりあの呪いは鎌田のばあちゃんの仕業だったのだ、ということで叔父と祖母で突撃のだが、既に息子夫婦は引っ越した後だったらしい。連絡手段もなく、今に至るまで彼らの消息は不明。
なぜ俺や妹が昼間会った時に鎌田のばあちゃんに気付けなかったかというと、冒頭で書いたように途中から絶縁状態になっていたので、鎌田のばあちゃんとは幼い時に数回しか会ったことがなかった。それに容姿もかなり変わっていたから。
その後、今のところ呪いの影響は出ていない。裏のばあちゃんは、事件の3年後に老衰で亡くなった。祖母は、大分足腰を悪くしてるけど存命。
呪いなんてマジであるんかよ・・・って思ったし、やっぱり生きてる人間は怖いと思った・・・
以上です、多少記憶違いのところもあるだろうけど、大筋はこんな感じ。
もう誰もいないかな?
実はスレタイとは関係ないけどもう1個すげー怖かった話がある。 そっちは精神的におかしくなっちゃった人間の話で、さほど長くはないけど、見てる人いる?
こわー!((((;゚Д゚))))
ひやーすごい話だ…
鎌田婆が絶縁状態になった「大人の事情」が何なのか気になる。
>>24
絶縁状態になった経緯については、母から「金銭的なこと」とだけ聞いたことがある。
いますよー( ’∀’)ノ
もう一個期待 支援
じゃあついでにもう1個の話も書かせてもらいます、オカルトではないかもしれないけど。
俺の母には、学生時代から今でも仲良くしてる女友達が一人いる(もちろん他にもいるけど)。その女友達には俺より1個年上の息子さんがいる。俺とその息子さんは面識ないけど。たまに母から話を聞かされる程度だった。
その息子さんは、そこそこレベルの高い大学出なんだけど、就活があまり上手くいかなかったらしく、派遣社員としてとある物流系の会社で働き始めた。 ただどうも社内の人間関係が上手くいかなかったらしく、半年ほどで辞めてしまった。
そこから派遣社員として入っては辞め、入っては辞めを繰り返していたんだけど、 少し前にようやく正社員として雇ってくれる企業が見つかったらしい。 実家とは離れていたため、一人暮らししていたらしい。(それまでの会社も全て一人暮らしだったらしいけど)
ただ、その会社でも人間関係が上手くいかなかったらしい。
しかもお父さんが結構厳しいらしく、「一度就活して家を出たら、帰省とかは別にして家には戻ってくるな」というスタンス。
息子さんの部屋も、最初の会社で働きだしてすぐにお父さんが使うようになり、職場にも実家にも居場所がないような状態になってしまった。
正社員として働き出して半年ぐらい、実家に帰省した時にお母さん(俺の母の友達)が息子さんを一目見て、「これはやばい」と思ったらしい。痩せこけて、円形脱毛症までできてしまっていた。
すぐに「もう戻ってきていいから。実家から通える範囲で会社探そう」と息子さんに言うと、息子さんは大号泣した。
すぐにその会社を辞め、実家でしばらくは就活をせずに療養生活を送っていた。
ところがある日、夜中4時ぐらい、家のドアをドンドンドン!!!!!! と叩かれ、「こんな時間に誰や?」と思って出ると、そこには隣に住んでいる住民がいた。
隣人曰く、「お宅の息子さんがうちに上り込んでるんですよ!!!」とのこと。
すぐに行ってみると、確かに息子さんが隣の住民の部屋の中にいて、ダイニングのテーブル(!)に座り、野菜を食べていたらしい。
経緯を聞くと、息子さんが朝4時ぐらいに隣の部屋へ行き、ドンドンドン!!!!と壁を叩き、「ここにAKBのぱるるが住んでるやろ!!分かってんねん!!!出てこい!!!」と叫んだらしい。
隣人がドアを開けると、息子さんは勝手に上り込み、冷蔵庫を物色し始めた。
息子さんは普段はそんなことするタイプの人間ではない。どっちかというと内気な方らしいんだけど。
っていう、これだけの話なんだけど、これを母から聞いた時はマジで鳥肌立った。 思考回路が意味不明すぎて、心が壊れちゃうとそんな風になるんだな・・・と思った話。
>>28
ぱるるということはつい最近の出来事なんだな… いまはその息子さん回復してんだろうか?
>>33
つい最近の話だよ。
今は入院していて、誰かと一緒なら外出できるぐらいには回復したらしい。 自分も働いている以上「明日は我が身」って思っちゃうけどね。
こわいいいいい
何故呪われそうになったのか心当りは?
>>42
心当たりなんて、あるわけないよ・・・ 本文中にも書いたけど、俺はそもそも鎌田のばあちゃんの顔も声も覚えてなかったぐらいなんだから。
ちなみに、鎌田のばあちゃんには俺と同じ年ぐらいの孫が1人か2人いるはずだけどね。
こけしは飢饉で口減らしでやむなく殺した我が子の変わり
だから「子消し」
>>44
そうだったのか・・・サンクス。でも鎌田のばあちゃんの呪いは、飢饉も口減らしもあまり関係ない感じだな。
その後は大丈夫なのかい?
>>45
俺も周りもピンピンしてる。
ただ、鎌田のばあちゃんの息子夫婦たちは引っ越したからどうなったかは分からないけど。
鎌田婆の息子夫婦が胡散臭過ぎるな 未だに会ってないのか…
祖母や親にとっては自分より孫子供を呪われる方が辛いからなぁ
しょうもない恨みだな
それにとりつかれるとお互い人生損するよな