三島 由紀夫(みしま ゆきお)
本名:平岡 公威(ひらおか きみたけ)。1925年1月14日 – 1970年11月25日。小説家・劇作家・随筆家・評論家・政治活動家・皇国主義者。
戦後の日本文学界を代表する作家の一人であると同時に、ノーベル文学賞候補になるなど、日本語の枠を超え、海外においても広く認められた作家である。『Esquire』誌の「世界の百人」に選ばれた初の日本人で、国際放送されたTV番組に初めて出演した日本人でもある。
晩年は政治的な傾向を強め、自衛隊に体験入隊し、民兵組織「楯の会」を結成。1970年11月25日、楯の会隊員4名と共に自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省本省)を訪れ東部方面総監を監禁。
バルコニーでクーデターを促す演説をした後、割腹自殺を遂げた。この一件は世間に大きな衝撃を与え、新右翼が生れるなど、国内の政治運動や文学界に大きな影響を及ぼした。
/wikiより/
三島由紀夫の名言のようなものを貼っていく
金玉のない男をインテリといふんだよ
私は猫が大好きです。理由は猫といふヤツが、実に淡々たるエゴイストで、忘恩の徒であるからで、しかも猫は概して忘恩の徒であるにとどまり、悪質な人間のやうに、恩を仇で返すことなどありません。
猫。あの憂鬱な獣が好きでしようがないのです。芸をおぼえないのだって、おぼえられないのではなく、そんなことはばからしいと思っているので、あのこざかしいすねた顔つき、きれいな歯並、冷たい媚、なんともいへず私は好きです。
>>1
もうその頃からオカマ絶賛とか先鋭的
何かほしいときだけ甘つたれてくる猫たちの媚態は、あまりにも無邪気な打算がはつきりしてゐて、かはいらしい。
二十九歳まで童貞でゐられるとはすばらしい才能だ。世界の半分を無瑕でとつておく。それまで女をドアの外に待たして、ゆつくり煙草を吹かしたり、国家財政を研究したりしてゐたのだ。
童貞処女のおわりは、おわりというよりは何かのはじまりであって、煙草ののみはじめとか、酒ののみはじめとかいうのと等しい。それをはじめから美味いと思う者もいるし、はじめは案外美味くないと思う者もいるし、ほろ苦いと思う者もいるだろう
君は童貞だ。ちっとも美しい童貞じゃない
仕事に熱中してゐる男は美しく見えるとよく云はれるが、もともと美しくもない男が 仕事に熱中したつて何になるだらう。
猫は何を見ても猫的見地から見るでせうし、床屋さんは映画を見てもテレビを見ても、人の頭ばかり気になるさうです。世の中に、絶対公平な、客観的な見地などといふものが あるわけはありません。われわれはみんな色眼鏡をかけてゐます
傷つきやすい人間ほど、複雑な鎧帷子を身につけるものだ。そしておうおうこの鎧帷子が、自分の肌を傷つけてしまう。
傷を負った人間は間に合わせの包帯が必ずしも清潔であることを要求しない。
バルザックが恐ろしいことを言っています。すなわち、「希望は過去にしかない」と。
人生で、いちばん空しく、みじめなことは何でしょうか?それは「かつては……だった」「かつては美しかった」「かつては強かった」「かつては有名だった」等々、生きながら、自分の長所に過去形を使うことです。
下痢便は突然やってくる
1%のひらめきを出して、99%の努力は誰かにやってもらう
男子高校生は「娘」といふ言葉をきき、その字を見るだけで、胸に甘い疼きを感じる筈だ。この言葉には、あるあたたかさと匂ひと、親しみやすさと、MUSUMEといふ音から来る 何ともいへない閉鎖的なエロティシズムと、むつちりした感じと、その他もろもろのものがある。
「私の鼻は大きくて魅力的でしよ」などと頑張つてゐる女の子より、美の規格を外れた鼻に絶望して、人生を呪つてゐる女の子のはうを愛します。それが「生きてゐる」といふことだからです。
もっともっと
バレなきゃ犯罪じゃないんですか?バレてなくても犯罪は犯罪じゃないんですか?
目撃者がいなければ広がらないから犯罪じゃないんですか?あなたの心はそれを是とするのですか?バレなければ人殺してもいいんですか?バレなければ金盗んでもいいんですか?バレなければ何をしてもいいんですか?(35歳 無職)
女は「きれいね」と、云はれること以外は、みんな悪口だと解釈する特権を持つてゐる。
なぜなら男が、 「あいつは頭がいい」と云はれるのは、それだけのことだが、女が「あの人は頭がいい」と云はれるのは、概して その前に美人ではないけれどといふ言葉が略されてゐると思つてまちがひないからです。
美人の定義は沢山着れば着るほどますます裸かにみえる女のことである
どんな美人も年をとると醜女になるとお思ひだらう。ふふ、大まちかひだ。美人はいつまでも美人だよ
美女と醜女とのひどい階級差は、美男と醜男との階級差とは比べものにならない。
偽りの自分を愛されるより、ありのままの自分を憎まれる方がいい(35歳 無職)
女の美しさが、男の一番醜い欲望とぢかにつながつてゐる、といふことほど、女にとつて侮辱はないわ
「私が一番してほしいことで、あなたにしかできないことは、あなたがここからいなくなることだ」
(35歳無職
男が金をほしがるのはつまり女が金をほしがるからだといふのは真理だな。
女の批評つて二つきりしかないぢやないか。「まあすてき」「あなたつてばかね」この二つきりだ。
一から十まで完全に良い趣味の男といふのは、大てい女性的な男ですし、ニヒリズムを持たない男といふのは、大てい脳天パアです。
子供の頃毎晩神様に自転車をくださいって祈ったんだけどそれじゃダメだと気付いて、自転車を盗んでから神に許しを願った
(35歳無職
男にとつていかに独身のはうがトクであるかは、言ふを俟ちません。かく言ふ私でも、結婚したとたんに、女性の読者からの手紙が激減してしまひました。
職場での彼、デート中の彼から70%以上の魅力を差し引いたものが、家庭での彼の姿。
女に友情がないといふのは嘘であつて、女は恋愛のやうに、友情をもひた隠しにしてしまふのである。その結果、女の友情は必ず共犯関係をひそめてゐる
女同士の喧嘩の場合は、打たれた女より、打つた女のはうが百倍も可哀想な女なのよ
老夫妻の間の友情のようなものは、友情のもっとも美しい芸術品である
私はあくまで黒い髪の女性を美しいと思ふ。洋服は髪の毛の色によつて制約されるであらうが、女の黒い髪は最も派手な、はなやかな色であるから、かうして黒い服を着た黒い髪の女は、世界中で一番派手な美しさと言へるだらう
わけがわからない。もっとも女の子は、たいてい、大してわけのわからないことにも泣くものである。
太った子が身も世もあらぬ有様で、酸素が足りないみたいに口をパクパクさせると思うと、急に泣きながら「ジョージ!」「リンゴー!」などと叫びだすのを見ると、心配になってしまう-ビートルズ見物記-
もし下着から靴下まで考へることが本当のお洒落ならば、もう一歩進んで、自分の頭の 中味まで考へてみることが、おそらく本当のお洒落であらう。
>>40
ワロタ。俺と一緒のこと考えてて。
なぜ陛下は人間となってしまわれたのか
胃痛のときにはじめて胃の存在が意識されると同様に、政治なんてものは、立派に動いていれば、存在を意識されるはずのものではなく、まして食卓の話題なんかになるべきものではない。政治家がちゃんと政治をしていれば、カジ屋はちゃんとカジ屋の仕事に専念していられる
誰でも御飯はたべなくちゃならない。しかし「御飯ですよ」と呼ばれるまで、御飯の時間を忘れていられるような真剣な遊びを毎日みつけなくてはね。
美しいものを創造する人間は自分が美を持たぬからだ。
セールスマンの秘訣は決して売りたがらぬことだと言はれてゐる。人が押売りからものを買ひたがらぬのは、人間の本能で、敗北者に対して、敗北者の売る物に対して、魅力を感じないからであります。
共感できるのがあるな……
よくわからんけど、これ全部キーホルダーとか色紙とかにしたら売れるんじゃね?
スゲエ、三島由紀夫の本買おーかな
下手な絵描きに限つて絵描きらしく見えることを好むものである。
ある小説がそこに存在するおかげで、どれだけ多くの人々が告白を免かれてゐることであらうか。
この日本刀で人を斬れる時代が、早くやつて来ないかなあ。
大丈夫よ、自分を本当の真珠だと信じてゐれば、硝子もいつかは真珠になるのよ。
大丈夫よ、自分を本当の真珠だと信じてゐれば、硝子もいつかは真珠になるのよ。
女に友情がないといふのは嘘であつて、女は恋愛のやうに、友情をもひた隠しにしてしまふのである。その結果、女の友情は必ず共犯関係をひそめてゐる←一番関心した。
あらゆる種類の仮面のなかで「素顔」という仮面を僕はいちばん信用しません。
あまりに強度の愛が、実在の恋人を超えてしまふといふことはありうる
恋愛といふやつは本物を信じない感情の建築なんです。
人が物を食っているときに集まってくるお前たちこそ犬じゃないか
人間を一番残酷にするのは 愛されているという自信だよ
愛する者はいつも寛大で、愛される者はいつも残酷さ。
善意も、無心も、十分人を殺すことのできる刃物である。
恋のためにひらいた唇と同じほど、恋のためにひらいた一つ一つの毛穴と、ほのかな産毛は美しい筈。さうぢやなくて? 恥かしさに紅く染つた顔が美しいなら、嬉しい恥かしさで真赤になつた体のはうがもつときれいな筈。
三千人と恋愛をした人が、一人と恋愛をした人に比べて、より多くについて知っているとはいえないのが、人生の面白味です
おわり
ありがとうございます。共感できる……
三島由紀夫は意識タカイタカイと右翼に持ち上げられすぎ
深いことじゃなくて摂理とかそうゆう方向性の言葉じゃないのか?
猫に対する感覚以外は共感できるんだよなぁ…まあ、これが本心だとすると、あの最後もなんとなくわかる気はする…
三島由紀夫さんの貴重なインタビュー映像ほか