俺「痴漢なんてしてないっ! してないんだよお!」
ギャル「とぼけるつもり!? 人のカラダをもてあそんどいて!?」
俺「な、なにを言ってる!? 俺はそんなことしてないっ!」
ギャル「いいから次の駅でおりろ、この変態痴漢野郎!」
俺「そんなあ!」
俺(まさか、この俺が痴漢冤罪にあうなんて!)
俺(しかもその相手は、俺の好みから最も遠い場所にいる顔面化粧コーティングオンナ!!)
駅のホーム
駅員「なにかありましたか」
ギャル「駅員さーん、ここに痴漢がいまーす!」
俺「ナニかの間違いですっ! 俺はこの人のお尻なんてさわってない!」
駅員「あー、なるほどそういことですね」
「うわあ。いかにもヤっちゃいそうな人だね」
「ママーあのおじさん、今こっち見てきたよー」
「こら、見られちゃいけません!」
俺(くっ、冗談じゃない!)
俺(こんなブスのせいでさらし者にされるなんて……!)
俺(あと俺は22だ! おじさんじゃねえっ!)
俺(しかし、ギャルよ。残念だったな)
俺(痴漢で捕まったときの対処法、俺はきちんと把握している!)
俺「本当なんです! 俺は痴漢なんてしませんよ!」
駅員「あー、わかりましたから。まずは電車から降りてください」
俺「あ、まだ降りてなかったんだ俺」
駅員「とりあえず駅員室までご同行ねがいます」
駅員「ここでは他の方に迷惑になりますし」
俺(で、出た! 駅員室への誘導!)
俺(この言葉にしたがって駅員室までいったら!)
俺(痴漢として裁かれるのはほぼ確定! ジ・エンドっっ!)
ここから>>1の逆転劇が始まるんだな
wktk
痴漢冤罪ものはヒーローものみたいな展開が多いから好き
俺(こういうときの正しい対処方は決まっている)
俺(身分が証明できるものと、連絡先が確認できるものを駅員に渡す)
俺(そして理由をつけてこの場を去る!)
駅員「私らも忙しいんで早くしてもらえます?」
俺「待ってください!」
俺「これから仕事で、どーしても遅刻できないんです!」
駅員「そのよれよれのチェックシャツで仕事、ですか?」
俺「……」
俺(ときどき忘れそうになるが、俺は無職だった)
俺(しかも免許もないので身分証明できるものはなにもないっ!)
すでに詰んでるじゃねえかwwww
なん・・・だと・・・?
ごめんワロタ
(なにか失うものがあるんだろうか)
無敵の人キター
俺(いや、落ち着け俺。まだ対処法はある)
俺(このまま走って逃げてしまえばいいのだ)
俺(そうすれば、面倒なことすべてから逃れられる!)
ギャル「ちょっと」
俺「なぜ俺の腕をつかむっ!?」
ギャル「アンタ、今逃げようって考えただろ」
俺「な、なぜそれを!?」
ギャル「あたしがどれだけ痴漢にこのカラダさわられてると思ってんだよ?」
俺「ぐっ……」
ギャル「ていうか。そんな肉団子みたいな体型で逃げるとかウケる」
俺(クソッ! 悔しい!)
俺(こんなブスに腕つかまれただけで、異性に耐性のない股間が……っ!)
>>1ブスと言いながら感じるのか
肉団子で無職じゃ冤罪でも構わないだろ
しかもヨレヨレのチェック着てるなんて終わってる
俺(こうなると逃げるのは絶対に不可能っ!)
俺(ならば、ほかの手段をとるしかない)
俺(そう、俺が痴漢をしないと証明するのだっ!)
俺「よく聞いてください、みなさん!」
ギャル「あ?」
俺「俺がこの人に痴漢なんてするわけないんですよ!」
駅員「はあ」
俺「こんな顔に化粧塗りたくって、原型とどめてないような女性なんてね」
ギャル「はあ!?」
俺「だまれ! この顔面キャンバスオンナ!」
駅員「……ぷっ」
ギャル「なにコイツ!? ちょー失礼なんですけど!?」
俺(痴漢相手が好みでないと教えて、俺が痴漢していないと証明する!)
顔面キャンバスワロタ
いよいよアウトですわ俺さん
俺「俺はもっとね、ナチュラルメイクがいいんすよ!」
ギャル「はあ!? だまれし!」
俺「だまらん! こっちはお前のせいで人生棒にふることになるんだぞっ!」
ギャル「いいじゃんべつに」
ギャル「どうせ人生棒にふっても、腰をふることなんてないでしょアンタ」
俺「なんだといぃ!」
ギャル「ついでにもうひとつ。アンタは決定的なミスをしたんだよ」
俺「決定的なミス? 俺が? なにを?」
ギャル「アンタは自分で痴漢したって、口をすべらしたんだよ」
俺「馬鹿なッ……!」
ギャル「アンタ、はっきりとこう言ったじゃん」
ギャル「『俺はこの人のお尻なんてさわってない!』って」
男「それがどうした? 当然のセリフだろ!?」
ギャル「なんでお尻って決めつけんの?」
男「……どういうことだ?」
ギャル「あたし、一度もお尻さわられたなんて言ってないんですけどお」
男「!?」
ギャル「太ももとか、おっぱいとかの可能性もあるじゃん?」
ギャル「痴漢してないのに、お尻だってわかるんだ? へえ」
男(しまった! 気が動転して……!))
痴漢といえば尻だろ
駅員「あー、おじ……お兄さん、これは言い逃れできませんよ」
俺「ま、待ってくれ! 僕はウソなんてついてない!」
「ああいうキモイのがいるから、冤罪とか起きるんだよな」
「オレらオトコからしても、ああいうのは勘弁っすよねえ」
「オンナの敵め」
俺(同性までもが蔑みの視線を俺にっ!)
俺(こ、こうなったら誰か! 誰かに証明してもらうしか!)
俺(俺がこのギャルに痴漢してないと!)
青年「あのー、ちょっといいですか?」
俺「!!」
救いの手キター!
お?
青年はどっちの味方なのか
ギャル「ちょっと。アンタなによ?」
青年「いや、あの……」
俺(このオトコは……ぱっと見では感じよさそうなヤツだが)
俺(まさか俺を助けてくれるのか?)
ギャル「今お取りこみ中だから、どっか行ってくんない?」
青年「いえ、そういうわけにはいきません」
青年「僕、はっきりと見てたんですから」
駅員「いったいなにを?」
青年「そこの恰幅のいい男性が、彼女のお尻をまさぐってるのを」
俺「!?」
オワタ
なぜ追い打ちを…
無意識にやってたんだろwww
青年「最初は自分の目を疑いましたよ」
青年「でも間違いありません。この人は彼女のお尻、触りまくってました」
俺「ウソウソウソォ! そんなわけないだろうがっ!」
青年「ウソではありません。僕の目はきちんとあなたの決定的瞬間、目撃してます」
俺(そんな馬鹿なっ!)
俺(俺はこんなオンナに痴漢するほど落ちぶれてなど……!)
駅員「こりゃもう決まりですね」
ギャル「キモチワルかった。あたしのお尻もそう言ってるしね」
俺「ぐっ……」
俺「ち、ちがうっ! 俺は断じてそんなオンナに……」
青年「見苦しいですよ」
青年「あなた、考えたことありますか? 痴漢された女性の苦しみを?」
俺「え? そ、それは……」
青年「あなたにとっては、彼女のやわらかいお尻は性欲のはけ口にすぎないかもしれない」
青年「でも触れられたお尻の感触は、彼女のこころに恐怖として刻まれるんですよ」
俺「そ、それはそうかもしれない! それは反省するよっ!?」
俺「でも俺はやってない! ほんとうだっっっ!」
俺「しんじでぐれよおおおおおおおおおおおおおおおおお」
青年イイ奴や
>>1は反省しろ
藤原竜也だったのか>>1は
俺(終わった……)
俺(俺の人生は、こんなオンナの痴漢冤罪によって……)
俺(こんなオンナのヒップによってツブされたというのか……っ!)
女「あの、ちょっといいですか?」
ギャル「アンタはなによ?」
俺(こ、この人は……!)
今度こそ?
>>1がんばれ
ちゃんと逆転勝利させろよ
女「わたし、証明できます」
ギャル「は? なにを?」
女「この人があなたに痴漢してないって」
俺「!?」
ギャル「は、はあ!? アンタ、なに馬鹿なことほざいてんの!?」
ギャル「あたしはこのオトコに!」
ギャル「お尻というお尻を! 揉みしだかれたんだっつーの!」
女「だったら、あなたとそちらの男性」
青年「男性って……ぼ、僕?」
女「ええ。あなたとそちらの方の電話、それぞれ調べてみてください」
ギャル・青年「!?」
キター!!
どういうことだってばよ?!
駅員「電話を? どういう意図があって?」
女「簡単な話です。このふたりが知り合いだってことです」
駅員「お尻だけに!」
ギャル「な、なんでスマホを赤の他人に見せなきゃなんないのよっ!?」
女「あなたのアドレス帳に、そちらの方の名前がないか確認するだけです」
青年「そ、それは……!」
女「見せられない理由でも、あるんですか?」
女「あなたがスマホを見せれば、それでこの話は解決しますよ?」
女「それに先ほど、あなたがふるってた熱弁。まあまあ感動しましたよ、わたし」
青年「ぐっ……」
お尻だけに!wwww
駅員ww
俺(この美人さん、一瞬で状況を変えやがった……!)
「あーうん、あのデブはなにもやってねえな」
「うんうん。あんな美人がかばうんだ、まちがいねえ」
「つーか、あんなブスの尻触って捕まるとか愚の骨頂!」
女「それからもうひとつ。あなたも口を滑らせましたね」
青年「なに……?」
女「『彼女のやわらかいお尻は性欲のはけ口にすぎないかもしれない』」
女「……なんで赤の他人のお尻について、そんなことが言えたんですか?」
青年「くっ……」
さすが美人はちがうな
確かにこれは不自然
真実はひとつっ
女「あなたの舌と情熱は、見事に空回りしたようですね」
俺(ちょっとなに言ってるかわかんない)
女「ていうか、あなたの言動と行動は一致してないんですよ」
女「あなたが本当に女性の味方なら、見てないで助けるのが普通だと思います」
青年「……ぐっ!」
女「ついでに。あなた」
ギャル「な、なによ? あ、あたしは……」
女「あなたがやったことは、男性から見ても女性から見ても最低な行為です」
ギャル「ちっくしょおおおおおおお」
ヾ( ゚∀゚)ノ゙奇跡の勝利キターーーーーー!
美人は正義
セックスシーンはよ
俺(ひとりの女性によって、誤解はとけ真実は暴かれた)
俺(あのBGMが俺の耳に勝手に流れてくる)
https://www.youtube.com/watch?v=dgqUZwEr_do
俺(そう、俺は命拾いしたのだ)
俺(よかった。あんなギャルに人生を踏みにじられなくて)
俺(そうして俺は一目散にダッシュしようとしたときだった)
女「ごめんなさい、待ってください」
俺「……な、なんでしょうか?」
BGMクソワロタwwwwww
フラグか
なにが始まるんです?
ラブラブ展開クルー?
女「なんでだまって立ち去ろうとするんですか?」
俺「……あ、いや、その……あ、ありがとうございました!」
俺「あなたのおかげで、俺、助かりました!」
俺「このご恩は絶対に忘れません!」
女「お礼なんてやめてくださいよ」
女「痴漢にお礼されても、嬉しくありませんからね」
俺「ぐううぅっ……!!!!!!!!!!!」
!?
( ;´・д・)!?
俺「な、なにをおっしゃってるんですか?」
女「とぼけなくていいですよ」
女「どうでしたか、私のお尻の感触は?」
俺「ま、ままままったく手に覚えがないんですけどねえ、あ、あはは……」
女「あなた、さっきの女性に糾弾されたとき、とっさにお尻って言いましたよね?」
俺「痴漢と言えばお尻でしょう!?」
女「それは否定しません」
女「でも、あなたの口からとっさにお尻って単語が出たのは、
わたしのをさんざん触ったからですよね」
俺「ぐぬぬぬぬ……!」
俺(くそっ! 早く逃げ去ろうと思ったのにいいいい!)
たしかにww痴漢の対策知ってたり女が出てきた時の>>1の反応変だなww
ワロタ
ギャル「は」痴漢してないが女にはしてたんだな
読み返してみたら痴漢してないとは>>1一度も書いてないなww
女「あなたをしょっぴこうと思ったら、驚きましたよ」
女「まさか全く関係ない人が、急に出てきましたからね」
俺「くっ……自分で俺を逮捕するために……!?」
女「そのとおり。痴漢はゆるせませんし、痴漢冤罪を目論む人も許せませんしね」
俺「ギャルに捕まった段階で、俺は走って逃げるべきだったんだな」
女「……」
俺「……ふっ、俺の負けだよ」
俺「だが覚えておけ。俺のようなヤツは電車の中に常に潜んでいる」
俺「世界中のオトコが、アンタのその尻を狙ってると思え」
女「……駅員さん」
駅員「はっ! このオトコを連行します!」
俺(ふっ……あんな美人の尻をさわって捕まるなら、悪くないかな)
俺(いつかまた俺はこの電車に帰ってくる)
俺(オンナぁ、せいぜい待ってるんだな)
エンディングテーマ
おわり
イイハナシダナー
予想外すぎたwwww乙
まさかのオチ
読んでくれた人ありがとう
あと、痴漢するなら風俗行け
おわりが
おしり
だったら完璧だった
読み返してみたら>>1が痴漢自体してるのがよくわかったはwwww
乙
この2chスレまとめへの反応
読んでた時間を返してくれ