伝説的ハッカーがホンダ車で自動運転カーを1カ月で自作、1000ドルで全自動システムを販売へ
17歳にして世界で初めてiPhoneのSIMロックを解除し、その後も脱獄(ジェイルブレイク)界隈で名を上げ、プレイステーション3を誰よりも早くハッキングしてソニーに訴えられるなど、天才プログラマーにして伝説的なハッカーとして知られるジョージ・ホッツ氏が、なんと1カ月で市販車を改造し、自動運転カーに仕立て上げました。
世界中の自動車メーカーやIT企業がこぞって参戦している自動運転カーの開発競争に天才がたった一人で殴り込みをかけるとこうなるようです。
ホッツ氏が開発した自動運転カーが実際に自動運転する様子は以下のムービーで確認できます。
自宅のガレージで自作の自動運転カーの前に立つ男性。彼こそが伝説的ハッカーのホッツ氏。
ホッツ氏は17歳のときに世界で初めてiPhoneのSIMロックを解除したことをYouTubeで公表。凄腕ハッカー「geohot」として一躍有名になりました。その後もプレイステーション3を誰よりも早くハック。海賊版ソフトが蔓延しかねない事態をまねき、ソニーに訴えられています。なお、和解の条件としてソニーが提示したのは「今後、二度とソニー製品をハックしないこと」だったとのこと。
自動運転とは何かについてレクチャーするホッツ氏。第1段階がクルーズコントロールで、現在開発しているのは99%の運転操作をコンピュータ任せにできる第3段階とのこと。ちなみに第4段階が人間が乗らなくても走行できる状態です。
ホッツ氏の自宅併設のガレージにあるアキュラ「ILX」。約300万円の自動車を、わずか1カ月で自動運転カーに仕立てたとのこと。
ホッツ氏を取材するBloombergの記者が助手席に乗り込みます。まず目を引くのが21.5インチの液晶モニター。中国製パーツはピラーにむき出し状態。ルーフに取り付けられたセンサー。
メインマシンにはIntelの超小型PC「NUC」を利用しているとのこと。家庭用のコンセントで自動運転モードを制御するPC・カメラ・センサー用のバッテリーを充電します。
「最近の自動車は高度にコンピューター制御されているので、コンピューターと変わらないよ」とこともなげに話すホッツ氏。ホッツ氏にすればiPhoneだろうがプレイステーションだろうが自動運転カーだろうがすべてハックする対象のようです。
運転席はこんな感じ。
ホッツ氏の開発した自動運転システムは、車体に取り付けた合計6つのカメラやセンサーからのデータを人工知能(AI)で処理します。
AIはドライバーの運転操作を「見て覚える」ことで運転を学習するとのこと。自動運転モード切り替え操作に使うのはジョイスティック。システムはLinuxで開発しています。
青いラインが実際の走行ラインで、緑色のラインがAIが学習の結果最適だと判断するライン。というわけで自動運転のテスト走行へ。
自動運転のテストは高速道路で。なお、記者が初めて同乗走行したときに「初めて自動運転に成功したときどうだった?」と聞かれたホッツ氏は、「初めてテストしたのは今朝だよ」と答えたとのこと。
その初めての自動運転から2週間後の自動運転モードのテストが本日というわけです。なお、初走行時にハンドルのみ自動化されていたシステムを、ホッツ氏はこの日までにアクセル・ブレーキまで自動化させてきたとのこと。
いよいよ自動運転モード開始。手ぶらで走行。
ハンドルはもちろんアクセルやブレーキペダルにも触れていません。AIはホッツ氏の運転から、前の車と後ろの車の中間を走行していること、前方の車が減速した場合でも一定の距離を保とうとする傾向にあることを学習した結果、アクセルワーク/ブレーキワークをこなせるようになったというわけです。
http://gigazine.net/news/20151217-george-hotz-build-self-driving-car/
流れに合わせて自動運転をするホッツ氏。テストは見事に成功。続いて記者も体験することに。
おそるおそるステアリングから両手を離して自動運転開始。すぐに慣れてきた模様。笑みがこぼれています。
そのうちには「運転はこうじゃなきゃね~」走行データはすぐにホッツ氏の自宅に持ち帰って解析され、自動運転モードの進化に活用されます。
ちなみにホッツ氏はテスラモーターズのイーロン・マスクCEOに、「現在、テスラが利用している自動運転モードのソフトウェア『Mobileye』以上に優秀なソフトを作ったら数百万ドル(数億円)で買う」「っていうか、君はテスラに来るべき。来て!」と誘われていますが、「(すぐに優秀なシステムを開発して)Mobileyeをぶっつぶしたら、Pingを打って知らせるよ」と断ったそうです。
ホッツ氏がわずか1カ月で開発した自動運転カーの費用は5万ドル(約600万円)。そのうち3万ドルが自動車代なので純粋な開発費は2万ドル(約240万円)とのこと。ホッツ氏は全自動システムを1000ドル(約12万円)で直接売る予定で、「すでに10人は予約している人がいるよ」と話しています。
世界中の企業がやっきになって開発する自動運転モードを、たった一人で開発し、わずか1カ月でキャッチアップに成功したホッツ氏。
テスラなどの企業から引く手あまたのホッツ氏ですが、あくまで自動運転カーの開発はAI開発の第一歩に過ぎず、「AI開発によって、心のこもった幸せなよりよい世界を作り出すのが目的」とのこと。現在、AIの開発に注力しているホッツ氏は今後25年でほぼすべての仕事をAIが担当することになると予想しており、「人間がする最後の仕事はAIプログラミングだろうね」と述べています。
ちなみにホッツ氏はマスクCEOと自動運転システムの開発で賭けをしているらしく、5カ月後にはマスクCEOに世界最高の自律走行システムを見せつける予定。「テスラのモデルSの自動運転モードはゴールデンブリッジの走行で悪評があるらしいので、ゴールデンブリッジを見事に走るムービーを撮るつもり。マスクCEOの住むロサンゼルスで最終テストする予定だよ」とのことです。
以下、2chの反応
すーぱーはかースゲー
車検は通るのん?
>>4
アメリカは車検無い州あるからねぇ 結構好き勝手出来る
科学の発展っていつも1人の天才から始まるよね
すごいとは思うけど
プログラム君は免許取ったの?
なんか凄いなこの人
こういうガチギークは妙な経営者面々から守ってほしいわ
こういう天才キチガイが転がってるのが米国の強いトコロ
個人で作ったら万が一の時の賠償がなあ。
自己進化型の自立AIじゃなくて、サブルーチンだらけの糞プログラムだろ
定義できてない処理が発生したら暴走するか停止するかの危うい産物
>>13
自己進化が不測の事態に正しい判断を下せる保障は無いだろ。 まだ路肩にハザード出して停止するほうがまし。
自作出来るとかそうじゃなくて、信用できるかどうかだろ。
アホか
>>17
いや、システムを買い取って信用があるメーカーが実験とか採用とか試みるって話だろ アホか
車検がないからどんな状態の車でも 自由に作ることが出来る。
空飛ぶ車とかも作ってるベンチャーあったよね。 良いなあ。こういう所羨ましい。 まあ日本でやられたら迷惑だとは思うけど。
アメリカホンダいいなぁ、これが360万かぁ
ソフトだけでなくハードの知識もすごい。 たった一人で車を改造。ハンドルをジョイスチックにとか。
高速も走行したのか。
日本では逮捕だよな。凡人が決まりや法律を作って、天才つぶす国が日本。出る杭を打つのが日本。
こういう天才はダメリカでないと生かせない。
こいつが5年以内にスカイネットを作り出すことになるな。
この2chスレまとめへの反応
やっぱ美少女ロボットメイドは実現するわ 確信した
凄い技術を単純に評価されて金になる環境が羨ましいな
日本だったら単なる前科者扱いで、信用もないから取引もありえない
衰退するわけだ
いくら何でも嘘だと思う、限定された環境での話だろ。
物凄く賢いAIを作れたとしても、膨大なパターンデータを学習させないと何にもならない。世界中の一万冊の電話帳を1日で覚えられる天才がいたとしても、その天才が1日で世界中から電話帳を入手できないのと同じ。
そもそもコンピュータのハッカーが、こんな短期間で自動車のハードまで改造できるなんておかしい。
システムの仕組みを理解するのが天才的に早いんだろうな
一からすべてを作るのとまた違った能力だと思う
もし本当にテスラ以上のシステムに仕上がったら超天才から神に格上げだろう