45: 2021/05/30(日) 02:21:28.898
そんで俺はお察しの通り山下に惚れた
山下と小村の2人とは、その後中2の間ずっと仲良く過ごした
下校の時に一緒に帰って、空き地で何時間もおしゃべりした
夏は薄暗くなるまで、冬は真っ暗な中で白い息吐きながら話してた
50: 2021/05/30(日) 02:23:43.332
山下とは付き合ったの?
56: 2021/05/30(日) 02:25:53.427
>>50
まあ慌てんな
52: 2021/05/30(日) 02:24:46.261
その頃、俺と小村は周りの奴らの恋愛事情の情報を収集して遊んでた
俺らも俺らでマセガキだったのかもしれない
小村は友達も多く、しかも吹部での女友達がめちゃめちゃ多かった
吹部の女ってのは友達の恋愛事情に関してよく知ってるし、口が軽い
小村は色恋沙汰の情報をどんどん仕入れてきて、どんどん俺に教えてくれた
俺らはいつも、森の木の上でそういう話をしてた
秘密基地気取りだったんだが、今考えると中二病だな
55: 2021/05/30(日) 02:25:44.641
3行で結論欲しい
58: 2021/05/30(日) 02:26:42.932
要点まとめろ
59: 2021/05/30(日) 02:28:53.256
小村は面白くて人気者だった、とさっき書いたけど、実は小村は手放しの善人かというとそうではなかった
色恋の情報を手に入れては全部俺に横流しして、時には誰かと誰かが付き合うように裏で手を引いたり、逆に良からぬ画策もしていた
降られると分かってるやつに告白させて遊んだりしてた
当時小村がそういうことをしてると知っていたのは俺しかいない
まあ俺も一緒になって笑ってたから同罪だと思うけど、正直小村のそういう行動力には一種のカリスマを感じて爽快だった
63: 2021/05/30(日) 02:31:48.195
とまあ話がそれたけど、俺は小村と山下と毎日一緒に下校してたわけよ
それはそれは幸せな期間だった
中学生の頃なんて、好きな子と毎日一緒に帰れて楽しく話せたらそれでほとんど全てだろ
俺は友人は多い方じゃなかったけど、それでも小村といれば楽しいし俺を引っ張っていってくれるし、とにかく友情に恋に充実した日々だった
67: 2021/05/30(日) 02:34:53.901
そんな日々に違和感を感じ始めたのが、秋の初めの頃
小村と山下が俺を避けるようになっていた
あからさまに避けはしないが、2人でこそこそと過ごすようになった
小村に
「2人で何してんの?」
と聞いても、
「何でもないよ」
とか
「そのうちわかるって」
とか言われてごまかされた
俺は不安だった
68: 2021/05/30(日) 02:37:21.051
不安というのは、当然2人が付き合ってるんじゃないかということ
小村は、別に美男ではないがリーダーシップがあって人を先導できる人間だし、山下が惚れる可能性は十分すぎるほどある
俺なんて小村のおこぼれで友だちを増やしてるだけだし、山下と仲良くできてるのも小村のおかげでしかない
俺の当時の友人で小村繋がりじゃないやつはほぼいなかった
70: 2021/05/30(日) 02:38:35.438
だが、ある冬の夜に思ってもみなかった大事件が起きた
結論から言うと、俺が山下に告白された
69: 2021/05/30(日) 02:37:31.243
もう死んだ?
72: 2021/05/30(日) 02:39:27.643
死因:小村返り
73: 2021/05/30(日) 02:40:12.704
いつもみたく3人一緒に帰っていた家路、いつもの空き地で暗くなるまで駄弁っていた
俺はその日、家に友達を待たせていたので、普段より早めに帰ろうとした
俺が帰ろうとすると、小村が
「ちょっと待てよ」
「まだいいだろ」
などと言って何度も引き留めてきた
75: 2021/05/30(日) 02:41:24.578
そろそろ二択か?
80: 2021/05/30(日) 02:43:10.865
>>75
そうだよ
86: 2021/05/30(日) 02:47:24.822
そろそろ復活した?
92: 2021/05/30(日) 02:50:07.571
あと何人生き残ってる?
79: 2021/05/30(日) 02:42:51.710
その間山下はずっとうつむいて黙ってた
俺は、2人の間に何かある事がひしひし伝わってきて、段々イラついてきた
半ばキレるみたいにして本気で帰ろうと背を向けたら、
「好きなんだよ!!!」
と山下が叫んだ
「俺くんのことが!!!好きなんだよ!!!」
とていねいに主語まで補ってきやがった
俺は意味が分からず、とんでもない勢いで心拍数が増したせいで地面にぶっ倒れた
我ながら童貞すぎる反応だと思う
81: 2021/05/30(日) 02:43:47.178
地面にぶっ倒れるってなんだよ
89: 2021/05/30(日) 02:48:46.184
小村が死ぬ前に俺くんがぶっ倒れた
85: 2021/05/30(日) 02:45:33.124
結局家に待たせている友人のことは完全に放置した
もう家に帰るどころではなかった
目の前の山下はとんでもなく赤い顔をしていたが、それは寒さのせいじゃなかった
俺の全身が激しく震えてたのも同様に寒さのせいじゃなかった
「で、どうなの?」
と、小村がニヤニヤ顔全開で聞いてきた
小村はやっぱり恋愛沙汰が好きなのだ
90: 2021/05/30(日) 02:48:50.777
どうなの?とはもちろん、俺が山下と付き合うかどうかを聞いてるんだろう
もちろん答えは1択だ
なにしろ両想いなのだから
俺は山下に恋焦がれていたし、山下の声を聴くために生きていると思ってたし、毎日学校に行くのが楽しみで仕方なかったのは山下のおかげだから
なのだが、俺は答えを出しあぐねた
小村のにやけ顔に見つめられて、
「俺も山下が好きだ」
となぜか言えなくなっていた
本当にカスだと思うが、俺は山下が好きだということを小村に知られたくなかった
91: 2021/05/30(日) 02:50:05.172
あーもう大体わかったわ
94: 2021/05/30(日) 02:50:22.440
小村に知られたくなかったというより、俺は当時誰かのことを好きになるということが恥ずかしくて仕方なかった
告白なんてしたことはない
するつもりもない
告白されたのも初めて、生粋の童貞だった
95: 2021/05/30(日) 02:50:37.949
切ねえな
98: 2021/05/30(日) 02:53:39.313
結局その日のうちに答えを出せず、俺は帰り道で小村にめちゃくちゃ説得された
山下と付き合ってやるように強く言われた
そこで俺は、小村も山下が好きだったことを初めて知った
いわく、小村は数か月前に山下に告白していたらしい
他に好きな人がいるから、と断られ、それが俺だと分かり、小村は山下が俺とくっつくように協力をしていたらしい
そのための作戦会議を2人でしていたのだった
93: 2021/05/30(日) 02:50:21.616
長ぇ
99: 2021/05/30(日) 02:54:39.311
朝までかかっても勝手に書ききるから待ちきれなきゃ寝てくれ
明日仕事の奴はお疲れ
100: 2021/05/30(日) 02:55:31.811
みてるぞ
101: 2021/05/30(日) 02:56:05.983
見てる
風邪引くからはよ
110: 2021/05/30(日) 02:58:26.359
>>101
パンツはけ
104: 2021/05/30(日) 02:57:08.179
朝って
そんな長い?
この2chスレまとめへの反応
「オナホが破れた」までは読んだ
本を沢山読めば面白い創作出来るとは限らないけど、書店に並ぶって所まで行った作品は推敲校正重ねられて間違った言い回しなんかはまず直されてるから、時流での正しい表現の勉強にはなるんだよ。
例えば、
「ほとんどの吹部の女が『手を出されてた』」
みたいな箇所が有るけど、これだとある程度は交際が進んでたみたいで本人も楽しそうでしょ?
「ちょっかい出されてた」「言い寄られてた」
くらいが該当すんじゃない?
一方的なアプローチに洟も引っ掛けられなかったワケだからね。
後に本人の縊死の要因になったのかもしれない性格の素行描写でしょ?
文章が下手
自殺したのにオープンな葬式なんか普通するか?
普通は家族葬だろ
映画化決定!!!