【童話】ネットで広まる「マッチ売りの少女=売春婦説」…実は明確な元ネタがあった!
年の瀬も押し迫った夜、小さな少女が一人、寒空の下でマッチを売っている。 街ゆく人々は、彼女には目もくれずに通り過ぎて行く。少女は少しでも自分を暖めようと、マッチに火を付ける……。 と、あらすじの一部分を説明しただけでも、この話がアンデルセンの『マッチ売りの少女』(童話館出版)だと多くの人が分かるはずだ。
広く知られている童話のうえ、ファンタジックかつ悲惨な内容でもあるため、今でもその解釈や、物語の裏に隠された意味をめぐってさまざまな議論がなされている。
なかでもネット上に多く出回っているのが、「マッチ売りの少女=売春婦」という説。 ツイッターや2ちゃんねるで見つかった言葉をいくつか挙げてみよう。
マッチ売りの少女の元は、売春婦。これ、マジ
マッチ売りって売春の隠語か何かじゃないっけ?
マッチ売りの少女って、マッチ燃えてる間だけセックスさせる売春少女の話じゃなかったん
少女がなぜマッチを売っているのかと言うと、売春婦に対しての「いくら?(How much)」とマッチを掛けてるですよ
そのほかにも、「少女売春のことを示唆していると聞いたのですが、本当でしょうか」というような質問がQ&Aサイトにも複数寄せられている。 どうやらこの説を信じている人はけっこういるようだ。
確かに、夜の街角に立って物を売る少女は、立ちんぼ(街娼)のメタファーに見えなくもない。 だが、この説には明確な元ネタといえる話がある。
それが野坂昭如の1966年の小説『マッチ売りの少女』だ。 現在手に入手可能な本では、『野坂昭如コレクション〈1〉ベトナム姐ちゃん』(国書刊行会)で読むことができる。
主人公は大阪府西成区の三角公園(萩之茶屋南公園)に立つ、お安という女性。 彼女が何をしているのかが分かる、物語の一部を引用しよう。
『「もっと近うこな、風あるよって火ィ消えるよ」男は、痩せこけてはいても、まごうかたない女の脚に、お安の風体のすさまじさを見忘れ、いわれるまましゃがみこむと、お安はその肩あたりを寝巻きの裾でおおい、と、下半身がポウと明るく浮き出て、マッチ1本燃え尽きるまでの御開帳。』
つまり、マッチ1本の明かりが付いている間だけ、自分の股間を見せる女性の話なのだ。野坂昭如らしいアイロニーとユーモアのあるパロディだが、同書の巻末に収録の大月隆寛の解説によると、「このお安のような立ちん坊は、大阪などでは実在していた」とのことだ。
この野坂版『マッチ売りの少女』は、水木しげるもマンガにしていたりするので、「そんなの知ってたよ」という人も当然いるだろう。 ただ最近は、元ネタとしてのこの小説の存在を知らない人が増えた一方で、売春婦パロディの設定だけは語り継がれて、 「アンデルセンの『マッチ売りの少女』は実は売春婦」という話が広まってしまったようだ。
また、1998年に出版されミリオンセラーとなった『本当は恐ろしいグリム童話』(桐生操/ベストセラーズ)のブームによって、 『マッチ売りの少女』についても刺激的な解釈を行う書籍が複数出版されたことも大きいだろう。
それらの本では、
「少女はマッチの黄リンが原因の中毒で幻覚を見て死亡した」「彼女はセックス依存症だった」
などの説も、かなりのこじつけで書かれている。
なお、それらの本では「マッチ売りの少女が売春婦だったという研究もある」とも書かれているが、明確な出典は示されていない。一方で『アンデルセンの生涯』(山室静/新潮選書)など多くのアンデルセンの研究書で共通見解となっているのは、 作者のアンデルセンが、この童話を極貧の中で育った彼の母親をモデルに書いたということだ。
アンデルセンが、貧しいもの、虐げられるものへの慈しみの気持ちからこの物語を書いたことと、悲壮な境遇の中に救いとして現れるファンタジーの要素が、世界中の人々に感動を与えているということ。 それは少なくとも、マッチ売りの少女=売春婦説や、セックス依存症説、中毒による幻覚説などよりは事実に近いと言えるだろう。
ただ、ネットでは事実に近い出来事よりも、意外性のある裏読みや、過激な解釈のほうが瞬く間に拡散される。 そして、パロディがパロディであることを忘れられて、「真実」として広まってしまうこともある。 「マッチ売りの少女=売春婦説」の拡大は、その一例と言えるのではないだろうか。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150616-00006926-davinci-ent
以下、2chの反応
現代日本で言うとティッシュ配りの少女か
エッチ売りの少女だったのか
うわ、この説マジで信じてた
自分の頭の悪さに嫌気が差したので死にたいと思うが絶対に死なない つうか、全力で長生き目指す
日本では大概の人が、アンデルセンの人魚姫が泡になって消えてしまうと思っていますが・・・ 泡になって消えません、そもそも恋愛物語でもありません。
>>56
確かにw 恋愛になってねぇw 人魚姫メンヘラだしw 王子も義理で結婚しとるしw
見た目が可愛けりゃそこらの金持ちが愛人として身請けしてくれただろうにといつも思う。
>>69
なるほど! マジで目から鱗。
マッチ売りの少女は不細工過ぎて売春も出来ずマッチも売れずで凍死か。 なんか辻褄あう。
赤ずきんのオオカミに食われるというのもそんな意味だそうだ
マッチョ売りの少女「マッチョ要りませんか~」
さらにエグイ話な件 知らなきゃよかった・・・
今頃何言ってんだ、マッチ売るふりして馬車に乗って中でナニをやるのはデフォ
元ネタがどうであるにしても 作中でマッチ売ってたと書いてある以上は マッチ売ってたと読むしかないだろ
作者の真意は~とかいって書かれてもいないこと妄想して明後日の解釈すんなよ かごめかごめの歌の陰謀解釈かよ
DVの父親にマッチ売ってこいって言われて幻覚見てる間に凍死オチだもんな。 むしろ立ちんぼでも金が入るなら命が助かる分幸福だとも思える。 (もっともその金も父親の酒代に消えるんだろうけど)
B級映画の[マッチ売りの殺人少女]が、このことを少しネタにしてたと思う。
いや、あの、80年代のロリコン漫画時代ですら 何度も何度も使われたネタなんですけど
遊人先生の漫画で見た記憶が
こち亀見て思いついた感じかな?
これ常識で考えたらおかしいよな?って現代で考えて置き換えていくと とんでもない昔話になるっていう話
グリム童話の方は民話だから、大人が子どもをからかって遊ぶために作ったお話が元だけど アンデルセンの方はそういうことないだろうね
グリム童話はやはり美しい話だったのか(*’ω’*)
アンデルセンは結構エグい
マッチ売りの少女とは
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの創作童話の一つ。彼の5番目の作品として1848年に発表された。アンデルセンは、経済的に全く恵まれない少女時代を送った母親をモデルにして、この作品を作ったといわれている。
あらすじ
年の瀬も押し迫った大晦日の夜、小さな少女が一人、寒空の下でマッチを売っていた。マッチが売れなければ父親に叱られるので、すべてを売り切るまでは家には帰れない。
しかし、街ゆく人々は、年の瀬の慌ただしさから少女には目もくれず、目の前を通り過ぎていくばかりだった・・・
wikiより
すまんがお前らの「マッチ売りの少女」に対する幻想をぶち壊す
以下、2chの反応
強い
これは素通りっすわ
押し売りされそう
これは誰も買ってくれないわそりゃ
素通り余裕
マッチ買っても不良品で火が付かなそう
火つけババア
おにいさん、この木を燃やすとねぇ、ぐふふ。ハッピーになって幻覚が見えるんですよ
>>1
どっかでこの顔見たことある
あの母の日の目つき悪い女の子の画像思い出した
まあ売り上げ悪いマッチ売りの少女だからね 美少女だったらお前らが買うし
美少女だったらあんなに売れないはずないわな
よかった、可哀想な美少女はいなかったんだ
この2chスレまとめへの反応
野坂のはただのパロディだよ
児童リョナ大好きジジイ
> 現在手に入手可能な本では
日本語でおk
説も何も常識なんだが?