彡(゚)(゚)と(´・ω・`)で学ぶWW2
彡(゚)(゚)
「…ソ連軍?」
(´・ω・`)
「そう、ソ連軍。WW2のソ連軍って実際どのくらい強かったの?」
彡(゚)(゚)
「なんやねん急に WW2のソ連軍は当時最強の陸軍やぞ」
(´・ω・`)
「そうなの?でもhoiじゃドイツに負けてばっかだよ」
彡(゚)(゚)
「それはゲームバランスの問題や 何度やっても史実通りじゃつまらんやろ…」
神スレの予感
彡(゚)(゚)
「基礎知識から行くで、ソ連軍の正式名称は『労働者・農民赤軍』といって、略して労農赤軍とも言われていたんや」
彡(゚)(゚)
「なんで赤軍っていうかというとそれはもちろん共産主義のテーマ(?)カラーの赤や」
彡(゚)(゚)
「1946年にソビエト連邦軍に変わるまではこれが正式名称やで」
彡(゚)(゚)
「赤軍は後方の部隊も含めるとピーク時2000万人に及ぶ史上最大の軍隊や。」
(´・ω・`)
「ふーん、じゃあソ連軍ってどんな軍隊だったの?」
彡(゚)(゚)
「そうやな…一言で言ったら、超火力主義者や」
(´・ω・`)
「火力主義?何それ?強火なの?」
彡(゚)(゚)
「火力っていうのは簡単に言うと敵を攻撃する力や」
彡(゚)(゚)
「第一次世界大戦後、欧州各国が新たな兵器戦車の可能性を発見して機動戦理論を研究しはじめたんや特にドイツでは盛んに機動戦理論の研究が行われたで」
彡(゚)(゚)
「火力主義っていうのはバンバン砲弾を消費するから金がかかるんや。第一次世界大戦の総力戦で国力を使い果たした欧州各国は機動戦へと傾いていったで」
彡(゚)(゚)
「ソ連も例外ではなく、火力主義者と機動戦主義者とで激しい議論が繰り広げられたんや?議論の結果、火力主義が前提となり、そこに機動戦理論を足したような感じになったんや」
彡(゚)(゚)
「軍隊で全滅っていうと部隊の三割が戦闘能力を喪失した状態を示すんや。」
(´・ω・`)
「全然全滅してないじゃん」
彡(゚)(゚)
「ワイも初めて知った時はそう思ったで。でも部隊の三人に一人が戦闘不能ってなるとマトモに戦えないんやで。」
彡(゚)(゚)
「赤軍砲兵は敵軍の『破壊』を目指していたんやが、これは敵の6割を戦闘不能にすることを示す。オーバーキルってレベルじゃないで。」
(´・ω・`)
「火力主義っていうからには、凄い数の大砲とか爆弾があったの?」
彡(゚)(゚)
「そりゃあもう凄いって数やないで?資料によりバラツキあるけど、ピーク時のソ連は軽野砲だけで年3万門も生産したんや?これは物量おばけアメリカの5倍以上や」
(´・ω・`)
「よくわかんないけどあのアメリカの5倍ってことはすごいんだろうね」
彡(゚)(゚)
「軍隊で全滅っていうと部隊の三割が戦闘能力を喪失した状態を示すんや。」
(´・ω・`)
「全然全滅してないじゃん」
彡(゚)(゚)
「ワイも初めて知った時はそう思ったで。でも部隊の三人に一人が戦闘不能ってなるとマトモに戦えないんやで。」
彡(゚)(゚)
「赤軍砲兵は敵軍の『破壊』を目指していたんやが、これは敵の6割を戦闘不能にすることを示す。オーバーキルってレベルじゃないで。」
(´・ω・`)
「火力主義っていうからには、凄い数の大砲とか爆弾があったの?」
彡(゚)(゚)
「そりゃあもう凄いって数やないで 資料によりバラツキあるけど、ピーク時のソ連は軽野砲だけで年3万門も生産したんやこれは物量おばけアメリカの5倍以上や」
(´・ω・`)
「よくわかんないけどあのアメリカの5倍ってことはすごいんだろうね」
(´・ω・`)
「ソ連にはどんな兵器があったの?」
彡(゚)(゚)
「ソ連の兵器と言ったら外せないのはT-34やで?こいつは走攻守揃った傑作戦車や。戦車界のイチローみたいなもんや しかも強い上に安い。でもギアを変えるのにハンマーが必要っていう弱点があったで」
(´・ω・`)
「えぇ…」
彡(゚)(゚)
「他にはカチューシャとかも有名やな。」
(´・ω・`)
「かわいらしい名前だね。」
彡(゚)(゚)
「そうやね。正式名称はMG-8またはMG-13って言うんや。でもその威力は全くかわいらしくないで。カチューシャは世界初の自走多連装ロケット砲?命中精度は悪いけど一つで重砲並みの破壊力を誇る132mmロケット砲を大量に発射して敵を面で制圧することができたんや?ちなみにカチューシャっていうのは当時の流行っていた歌のタイトルやで」
(´・ω・`)
「ソ連軍はどんな戦術を用いて戦ってたの?」
彡(゚)(゚)
「赤軍の戦術といえば、縦深戦術やろうな」
(´・ω・`)
「縦深戦術?縦深防御なら知ってるよ」
彡(゚)(゚)
「それとは違うで。縦深戦術は縦深突破とも言って、敵の縦深を突破するための戦術や」
彡(゚)(゚)
「縦深戦術を開始する前の軍の配置を図にしてみたで」
彡(゚)(゚)
「青が敵軍、赤はもちろん赤軍や?敵は正面の防衛戦に加え、後方に第二防衛戦と予備兵力を配置しているで」
(´・ω・`)
「固そうだね」
彡(゚)(゚)
「攻勢正面に兵力を集中するで。でも集中って言ってもだいたい幅100kmくらいあるで」
(´・ω・`)
「四国の幅くらいあるね」
彡(゚)(゚)
「例えがわかりずらいで」
彡(゚)(゚)
「そんでまず敵防衛戦を砲撃するで」
彡(゚)(゚)
「ドイツ軍は攻勢時だいたい1kmあたり40門の野砲を配備したんや。クルスク戦の時は50本門以上配備したで」
彡(゚)(゚)
「でも砲兵大国ソ連はそんなもんじゃ満足しなかった。攻勢時は1kmあたり200門以上の野砲を配備したんや。ここにさっき紹介したカチューシャも加わるで」
彡(゚)(゚)
「そして圧倒的な火力で敵を叩き潰す。最前線の防衛線だけじゃない。砲撃目標は第二防衛戦、敵予備兵力、更には補給物資の集積所まで敵防衛線の向こう側全てや。これを『全縦深同時打撃』って言うで」
彡(゚)(゚)
「赤軍砲兵の圧倒的な火力により敵は戦力を激しく損耗するで」
彡(゚)(゚)
「砲弾の雨の中、前方の第一梯団が進撃を開始するで?巨大な火力投影を受けた敵はほとんど抵抗できずに壊走してしまうんや」
彡(゚)(゚)
「第一梯団がこじ開けた突破口を第二梯団が補強しながらながら第一梯団の後方を進軍するで?もちろんこの間も全縦深同時打撃は継続してやってるで」
彡(゚)(゚)
「この時、後方のことは一切考えずにひたすら敵の後方を進撃し続ける?OMGっていう部隊も進軍を開始するで。」
彡(゚)(゚)
「これを放置すると重要地点を破壊されてしまうから敵はこれの対応に兵力を割かざるをえないで」
彡(゚)(゚)
「そして後退する敵をIl-2などの攻撃機が徹底的に攻撃するで」
彡(゚)(゚)
「また敵の後方に空挺部隊を投下して敵の退路を遮断。敵の撹乱及び包囲を狙うんや」
(´・ω・`)
「容赦ないね」
彡(゚)(゚)
「砲撃の下進撃を続けていた第一梯団も補給や損耗の関係から進軍を一度止めることになるで。」
彡(゚)(゚)
「そこで、今まで第一梯団の後方を進んでいた第二梯団が第一梯団を追い抜き、そして今までの第一梯団のように敵を蹂躙しながら進撃するで」
彡(゚)(゚)
「そして第二梯団も限界を迎えたら、後方で再編成を終えた第一梯団が再び第二梯団の前に出て進撃するで」
彡(゚)(゚)
「これを『躍進攻撃』って言うんや」
(´・ω・`)
「敵がかわいそうになてきたよ」
彡(゚)(゚)
「こうして敵に再編成や休息の時間など与えずにひたすら進撃する」
彡(゚)(゚)
「これを『無停止進撃』と言うで」
彡(゚)(゚)
「機械化軍の機動戦術という面ではドイツの電撃戦と似てるで。だけど電撃戦の目的は戦略的に重要な地点の確保および破壊、縦深戦術は敵軍の包囲殲滅という違いがあるんや」
彡(゚)(゚)
「この縦深戦術が完璧な形で成功したのが1944年、バグラチオン作戦や。この作戦の結果、ドイツ軍は数百km後退し、戦線は開戦前の位置まで押し戻されたんや?ちなみにこの作戦では2万門の火砲がドイツ軍に火を噴いたで」
彡(゚)(゚)
「この作戦によりドイツ軍は壊滅的な損害を受けたんや。この後はベルリン陥落まであっというまや。」
(´・ω・`)
「うん。こんなんやられたらそら負けるよ。」
彡(゚)(゚)
「この縦深戦術理論を生み出したのはミハイル・トゥハチェフスキー。大粛清の被害者の一人や。」
(´・ω・`)
「なんでこんな有能な人を殺しちゃったの?」
彡(゚)(゚)
「1922年のポーランド=ソビエト戦争でのスターリンの失敗を知る人間の一人やからや。この戦争に参加した将官はほぼ全員粛清されたで」
(´・ω・`)
「えぇ…」
(´・ω・`)
「正直ソ連軍って脳筋ゴリラなイメージあったよ。でも凄い理論とかトゥハチェフスキーとかの有能な軍人がいたんだね。」
(´・ω・`)
「ソ連にはどんな軍人がいたの?」
彡(゚)(゚)
「赤軍の軍人として一番有名なのはやっぱりジューコフじゃないやろか」
彡(゚)(゚)
「ジューコフは非常に緻密な計画をたてる男として赤軍で有名やったんや。また赤軍の機械化をトゥハチェフスキーらとともに強く主張したで」
彡(゚)(゚)
「ノモンハン事件では日本軍の第六軍を包囲、第23師団を壊滅など大戦果を挙げたんや」
彡(゚)(゚)
「独ソ戦ではモスクワでドイツ軍を撃退。ジューコフの兵站手腕がなければモスクワは守りきれなかったといわれているで」
彡(゚)(゚)
「スターリングラードにおいてドイツ第六軍を包囲する天王星作戦を立案。これを見事に成功させ、ソ連邦元帥に昇進するんや」
彡(゚)(゚)
「独ソ戦で最も活躍したソ連軍人として評価されているで」
(´・ω・`)
「独ソ戦のまさに転換点となるところで勝利を収めているね」
彡(゚)(゚)
「他にはチェルニャホフスキーも有名やな」
彡(゚)(゚)
「彼の活躍としてはバグラチオン作戦でのドイツ第53軍団の包囲殲滅、ミンスク解放、ドイツ北方軍集団の分断などがあるで」
彡(゚)(゚)
「あとドイツ本土に一番最初に侵攻したで」
彡(゚)(゚)
「東プロイセンの攻略中に戦死してしまうんや。」
彡(゚)(゚)
「戦後カリーニングラード州のインテスブルグは彼の名誉を讃えてチェルニャホフスクと改名されたんや」
(´・ω・`)
「赤軍が強いのはわかったよ じゃあそれを支えるソ連の国力はどんな感じだったの?」
彡(゚)(゚)
「そうやね、当時のソ連の国力は既にアメリカに次いで世界二位やったね 三位は世界中に植民地をもつイギリスやろな」
(´・ω・`)
「どんなところがすごかったの?」
彡(゚)(゚)
「工業力や経済力は勿論、人口や資源、広大な国土や高い冶金技術やな」
(´・ω・`)
「冶金技術?ソ連にそんなイメージはないよ」
彡(゚)(゚)
「物体は冷えると収縮するやろ?ソ連はクッソ寒いから普通の鉄とかは収縮してしまうんや だから独ソ戦中ドイツ軍の火砲とかは暴発してしまうことが多々あったんや ソ連は砲身にわざと『遊び』をもたせたり寒さに耐えうる金属をつくったりして対策したんや ロシア帝国時代に作られたシベリア鉄道なんて当時の技術を結集して作ったもんや」
(´・ω・`)
「なるほどね。金属も自然に合わせて作らないといけないんだね」
彡(゚)(゚)
「工業力はと言うとこれもアメリカに次いで世界2位や。1938年当時アメリカは世界の工業生産額の28%、四分の一以上を占めていたで。ソ連は世界の17%、3位はドイツ、4位はイギリス、これに仏日伊と続くで。」
彡(゚)(゚)
「英米は戦時体制に入るとこっから化けるで 特にアメリカはもう怪物級の生産力になるで」
彡(゚)(゚)
「あと調べてみてわかったけどフランスの国力って以外と低いねんな 国民総生産にいたっては七大国中最下位や ドイツに負けたのは必然かもしれんな」
彡(゚)(゚)
「ソ連は冷戦時アメリカと国力No1を競い合ったけどこのこのから国力世界2位だったってことやな」
(´・ω・`)
「ソ連はすごい国だったっていうこともわかったよ。じゃあなんで独ソ戦初期にあんなに押されていたの?」
彡(゚)(゚)
「それはドイツ軍の奇襲が完全な形で決まったからっていうのがあるで」
彡(゚)(゚)
「独ソ戦直前ドイツの鉄道が戦時ダイヤになったことを察知したソ連諜報部は政府にこのことを伝えたけどスターリンは全く信じなかったで」
彡(゚)(゚)「スターリンはソ連の最高指導者だから同時に赤軍の最高司令官でもあるんやが、ドイツが突然侵攻してきたことにショックを受け自分の部屋に十日間ほど引きこもってたで」
(´・ω・`)
「えぇ…それ政治家としてどうなの…」
彡(゚)(゚)「敵軍には怯んでも自分の政敵を倒す技術は超一流やで」
>>28
スターリンはモロトフに外交全部任せてドイツは協定守って攻めてこないことを信じたピュアなお人やで
彡(゚)(゚)
「あと開戦時はドイツ軍が赤軍に数で勝っていたことも大きいで」
(´・ω・`)
「えぇ、畑から人が取れる国なのに?」
彡(゚)(゚)
「開戦時の赤軍の独ソ国境の兵力は150万。対するドイツ軍は300万や 相手はこっちの倍いて更に練度もマックスや。こりゃ勝てんな」
彡(゚)(゚)
「ドイツは英仏とすでに戦ってたからバリバリ戦争モードや でもソ連軍はドイツとも不可侵結んでたし敵がいなかったから軍を動員してなかったんや」
彡(゚)(゚)
「ソ連にとってドイツ軍の侵攻はまさに予想外やったんやな」
彡(゚)(゚)
「この絶望的な状況から大動員して巨大な軍をつくりあげていくんやで」
彡(゚)(゚)
「大粛清についても解説するで」
彡(゚)(゚)
「資料にもよるけどこの大粛清により赤軍の半数近い将校が追放されるか処刑されるかしてるで」
彡(゚)(゚)
「トゥハチェフスキーはその第一犠牲者や」
ソ連が兵隊を畑で採ってたっていうのは本当なんか?
彡(゚)(゚)
「ドイツの諜報部が仮想敵国であるソ連に偽のデータを送ってトゥハチェフスキーが外部に機密をもらしたという風にしたてあげたんや」
彡(゚)(゚)
「そしてトゥハチェフスキーは処刑された。この事件がスターリンを猜疑心マックスにして大粛清のきっかけをつくったんや」
彡(゚)(゚)
「こうして有能な将校が赤軍から突然パッといなくなったもんやから当然弱体化したで」
彡(゚)(゚)
「冬戦争では小国フィンランド相手にまさかの苦戦をしいられたんや」
彡(゚)(゚)
「この大粛清は批判されることが多かったんやが最近では『結果的にソ連の安定につながった』と評価されることがあるで」
(´・ω・`)
「にしてもやりすぎでは…」
彡(゚)(゚)
「わいもそう思うで」
(´・ω・`)
「ソ連軍はすごい強かったんだね。でもhoiじゃソ連でドイツに勝ったことないよ。」
彡(゚)(゚)
「それは原住民のプレイヤースキルが低すぎるんや…。」
(´;ω;)
「ヘタクソじゃないもん アメリカでやって日本に勝てるくらいはうまいもん」
彡(゚)(゚)
(逆にアメリカでどうやって日本に負けるんや…)
彡(゚)(゚)
「じゃあ今からhoiやるか ソ連かドイツか好きな方選んでいいで」
(´・ω・`)
「ホント?じゃあソ連でやるよ。今の話聞いてたら勝てる気がしてきたよ」
彡(゚)(゚)
「かかってこい!相手になってるやる(フィンランド並感)」
終わり
陸軍兵より何故か水兵が活躍したりする国
参考資料まで作るとは熱意がこもっててええな ちょっとあっさり終わった感があるからもうちょい長くてもええんやで
学ぶスレは読みやすさと解りやすさが全てやぞ また立てるならもう少し整理しとかな
おもしろかったで
ワイは読みづらさとかは感じんかったし違和感もそんなやったけど日本との戦いも少し教えてくれたらなんも言うことないわ
面白いけどおんJ民には難しい漢字の多さ